ニコニコ動画での石原都知事の「ざまあみろ」で思ったこと | 空気の意見 

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過去の規制緩和による捻れた競争社会に、公正な競争を導入し、不当な競争から労働者を保護しよう! 介護福祉は国営化。国が労働者管理機構をつくり、労使へのアクセスとバックアップ、フィードバックを強化し、労働者達へのセーフティーネット強化の土台をつくろう。

 案外、規制条例の運用なんかの問題はあれど、
石原都知事があれだけ毛嫌いしながら、
不道徳的な傾向のあるエロ漫画なんかに理解を示しているところは意外だった。

だからといってあの発言はどうかな、と。
本人は、出版社達ざまあみろ、ってことなんだろうけどね。

 ただメディアで変態エロ漫画と精神分析が必要な凶悪性犯罪などを関連づけている裏で、
エロ漫画というのは堂々と本屋やコンビニで売られているわけでして。
エロ作家と消費者達であくまでも責任を取れ、俺達出版社は責任なんて取らないぞ。
といった殿様商売をしていたところに不健全図書と表現規制というものをセットにされたとき、
いままで作家と買い手を非難していた出版社にとってそれが社会的責任としてのし掛かってくる。
これがまず嫌なのだろうな、というところが透けて見えてきたように思う。

 表現規制や指定をする側の偏見を危惧するのはわかる。
しかし、エロ漫画本や他エロ本なんてとっくに本屋の表から成人コーナーに移っても良いし、
コンビニで売るほどのものではない。売るならエロ本自販機を導入して鍵付きプラスチックケースで販売し、
レジで開けて貰うとかすればいいんだ。
 
 コストをかけずにエロ漫画みたいな売れる商品で稼ぎたい、責任を取りたくない。
世間に対して謝罪しなければいけないような事態、
出版社がクローズアップされる事態は防ぎたい、
という出版社達の連帯した暗黙の了解が、もしかしたらあるのではないだろうか。