福島第一原発半径93キロ立ち入り制限 米軍主導による自衛隊を使った本格的な災害対応へ | 空気の意見 

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 残念ですけれどもアメリカはもう日本政府の対応見限ってしまったと思う。
管首相はこの米軍活動について承認してるかもしれないが日本の首相の意向なんて関係ない。
いままでアメリカとオバマ大統領は日本政府の行動を見守ってきたわけでしょうが、
情報分析を行いつつ対応を検討した結果、彼らでは無理だと判断したのでしょう。

簡単にいえば、
管首相と枝野氏は会見したければすればいいけれども、
こちらの邪魔せずに勝手に会見しろよってレベルになってしまった。

 おそらく、原発事故の当事者達を除けば、
アメリカが日本でパートナーとしての能力が一応あると思ってるのは防衛省自衛隊だけでしょう。

これからはアメリカ(米軍)と日本の防衛省(自衛隊)が、
大震災のの災害現場・防衛問題を取り仕切ることになりました。


半径93キロは予想された半径50キロより随分大きく思えますが、
自然の放射線と原発の放射線、
それらや様々雑多な対処を考えてそれくらい半径を取らないと活動できないのでしょう。
「早く100キロ制限してくれ」と腹を立てていた個人的事情からすると、ようやく、か、と涙目から回復できてくる。
ようやく、ようやく、災害現場への救助がさらに進む。

アメリカが自衛隊を本当に頼りにしてるのか? と、

問われると、アメリカも自衛隊は微妙だと思ってるかもしれません。しかしそれは日本の組織の楔があるからこそ。
アメリカはもう米軍主導で自衛隊を引っ張る決意で行動してくれてるので、
防衛省と自衛隊は問題ないことなら
まあ菅首相に事後承認をすべてなにが起ころうともさせるだけでしょう。

ここまでの複合的大災害について日本の指揮統制能力が不能になってる以上は致し方ないです。
東北関東大震災を何とか出来る指揮能力なんて日本には存在していませんし、
それは被災後の短期間でも登場しませんでした。

リビアにはいまだにあまり介入せずにアメリカがここまで軍事的にも介入して日本の大災害の対処に協力する。
これだけでも相当なことで、友好国・同盟国を超えてアメリカの国益もあるでしょうが、
その具体的なアメリカの国益とは? というと何だろうか。

1オバマ大統領は原発政策を後退させたけれども長期的には原発政策を推進したいため。
2韓国の在韓米軍を支える後背地の国を正常化させたいとか。
3極東地域の安全保障上、日本が米軍に負担がさらに増えるので助けないといけない
4アメリカにも放射線が飛んでくるためと、原爆下・対原発テロ・原発事故、の知識を副次的に獲得したい
5NATOと日米同盟など韓国・台湾との関係。
 つまり特別な安全保障上の責任を持つ関係を、過去の歴史からアメリカがいまだに持っているとの意識から。
6 35年前、福島原発の原子炉設計をしたGEの科学者達が冷却と耐圧に重大な欠陥があると告発した。
  GEは科学者達を解雇してしまい。日本とアメリカに報告しなかったニュースのため。

等々……。
6に至っては日航機墜落のように、
技術的にアメリカさんが関わっていないと原発が当時成立しなかった部分だったわけでしょう。
今回の大震災で、すでに戦後とはいえ、
日米同盟は戦時処理を受け継いで、いまだに米軍に最高度の防衛上の問題は依存する立場に日本はある。
もちろん日本が無事に対応していればこんなことはせずとも済むわけですが。
そこら辺、日本と米国でジレンマがあるような複雑な関係になって半世紀以上経ってしまっている。

まあもっと、厳しく言うと、
現実にアメリカに頼らなければいけない日本なんだよ、と見せつけられている、ともいえるし、
日本は能力あるんだしもっと防衛に関する組織を運用できるだろう、と尻を蹴られているような……。

これで日米同盟解消などと言う言葉は妄言的であると半分ばれてしまった。
前提として日米同盟解消する前に安全保障について、
日本政府・政治家連が責任を持つ覚悟と法制がない限り、どうにもならない、というところがある。
そこら辺の覚悟があったのは小泉元首相か安倍元首相くらいだろう。